石巻市の稲井中学校二年生4名が公認会計士という職業に興味を持ってくれて去る7月5日に扇谷会計事務所へ職場訪問にやってきました。

中学二年生で将来の自分の職業意識をもう明確に持っていること自体驚きだったのですが、稲井中学校の進路学習の方針である「実際に働く方々の職場での姿や仕事の内容に触れることで生徒の望ましい勤労観と職業観の育成を図ること、そして様々な業種に触れることで進路選択の幅を広げ進路決定に必要な能力や態度を身に付けさせることをねらいとしている。」という文言にも正直びっくりしました。私が中学生の時は“生徒の望ましい勤労観の育成”などおそらくは先生方も含めて生徒の誰一人想像すらしていなかったはずだからです。

約束の時間ピタリと4名の生徒(男子1名、女子3名)が当事務所にやってきて、なぜ税務は税務と表記しないかというトリビアから始まって一時間半ほど公認会計士と税理士の試験制度や職域の違いそして私自身の体験談などをお話ししました。生徒さんからは「仕事をしていて一番苦しかったことは何ですか?逆に嬉しかったことは何ですか?」などの質問が活発に出されました。男子生徒は中学校の陸上部長距離ランナーで女子3名は全員卓球部だそうで、礼儀正しくはきはきとしたその挙措に大変好感を持ちました。

そのあと架空の会社の取引を作成しておいたのを材料にして、生徒さん全員に手分けして入出金伝票を作成してもらいパソコンに入力して簡単な試算表を作ってもらって会計事務所の仕事の一端を体験していただき予定より時間を大分オーバーして職場体験活動を終了しました。

「10年後、是非公認会計士や税理士試験に合格して当事務所に入ってくださいね。」とお願いして、名残惜しく稲井中学校にお返ししました。

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