九三式中間練習機(陸上機型)
昭和8年から終戦まで使用された練習機で「赤とんぼ」の愛称で親しまれ、総生産機数は5,591機に達した。終戦直前の昭和20年7月、普通でも最大時速210k/hほどしか出ないこの練習機が沖縄方面の敵艦隊に向けて体当たり攻撃に出撃して、なんと駆逐艦を撃沈している。重い爆弾を吊り下げて沖縄まで飛ぶのがやっとだったはずにもかかわらず、主翼や胴体が布張りであったからか敵のレーダーに映りにくかったため隠密裏に近づくことができて敵駆逐艦に体当たりすることができたと考えられている。1/48キットはオオタキやマイクローエス、アリイで発売しており海外メーカーもバロムでキットを発売していて入手は容易である。そして1/32キットは水上機型も含め童友社が発売しているが、マルシン工業の水上機型も含めたこの金属モデルが最も資料に忠実で精巧に作りこまれているような気がする。
符号 | K5Y1 |
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縮尺 | 1/48 |
模型メーカー | マルシン工業 |
素材 | 金属 |