航研機
東京帝国大学付属航空研究所が長距離飛行世界新記録を獲得する計画のもと、昭和12年5月に初飛行した飛行機で製造は東京瓦斯電気工業(現日立製作所)である。軍用機でもないこの飛行機に正式名称はなく新聞に書かれた「航空研究所試作長距離機」の略称として“航研機”という名前が広まったと言われている。
昭和13年5月千葉県銚子→太田→平塚→木更津の周回飛行を62時間余りかけて29周し、1万1651kmを飛び続けて当時の世界記録を樹立した機体である。終戦に伴い進駐してきた米軍によって軍用機とみなされて廃棄されたが、原寸大のレプリカが青森県三沢市の三沢航空科学館に展示されている。
キットは大分県別府市にあるメカドール社が1/72で発売しており、入手は何とか可能である。日本のメーカー製品にもかかわらず粗悪キットで、自分で工作せねばならない箇所があり製作はかなり困難だったが出来栄えは悪くないと思われる。何よりもこのような珍しいキットを日本のメーカーが発売してくれていることが驚きである。
符号 | ナシ |
---|---|
縮尺 | 1/72 |
模型メーカー | メカドール社 |
素材 | レジン |