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月別アーカイブ: 2020年9月

私のお芝居礼賛(130)

( ”ふるあめりかに袖は濡らさじ” その二 ) “その一”の冒頭に「美談には胡散臭さが付きまとう。」と書きましたが、“美談”には誰かがある意図をもって嘘を捏造し或いは真実を隠して一般大衆に分かりやすいような形で事実と異な …

私のお芝居礼賛(129)

( ”ふるあめりかに袖は濡らさじ” その一 ) “美談”と言われるものはどこか胡散(うさん)臭さが付きまとうような気がすると言ったら言い過ぎになるでしょうか。作家有吉佐和子が昭和45年に発表した“亀遊の死”を自ら戯曲化し …

私のお芝居礼賛(128)

( 吹雪峠 ) 「峠」という漢字を国語辞典で引くと、「山の道をのぼりつめたところ」とありますが、この“道”は人が作った道であって自然にできた山脈などにある獣道などではありません。人の手が関わった一番上、物事の絶頂・最高潮 …

私のお芝居礼賛(127)

( 二条城の清正 ) この作品は昭和8年に初代中村吉右衛門の加藤清正、中村もしほ(17代目中村勘三郎→当代勘九郎のお祖父さんです。)の豊臣秀頼で初演されました。すでに徳川の世になっている中で、豊臣家の行く末を案じ何として …

私のお芝居礼賛(126)

( ゆうれい貸屋 ) 名もない長屋の住人たちの哀歓を描いた作品を数多く手がけた山本周五郎が昭和25年に発表した“ゆうれい貸屋”は、昭和34年に歌舞伎に取り入れられ初代尾上松緑と七代尾上梅幸によって明治座で初演されました。 …

私のお芝居礼賛(125)

( “ 怪談牡丹灯籠 ” その二 ) 3時間ほどのお芝居の中で幽霊が舞台に現れる場面はそう多くはありません。下男の伴蔵・お峰夫婦は当初お札を剥がしてくれという幽霊の依頼を断っていたものの次第に金に目がくらんで幽霊のいいな …

私のお芝居礼賛(124)

( “ 怪談 牡丹灯籠 ” その一 ) お芝居好きの誰もが知る怪談ものと言ったら“東海道四谷怪談”と“真景累ヶ淵”そして“牡丹灯籠”でしょうか。江戸時代末期から明治にかけて活躍した噺家三遊亭圓朝はその卓越した才能ゆえに師 …

私のお芝居礼賛(123)

( 絵本太功記 尼崎閑居の場 ) 明智光秀を主人公にした歌舞伎にもう一つ“絵本太功記(えほんたいこうき)”というのがあります。こちらは近松柳など三人の戯作者の合作で、武智光秀が小田春永の不興を買う初日から本能寺の変、そし …

私のお芝居礼賛(122)

( 時今也桔梗旗揚 ) NHKの大河ドラマ“麒麟が来る”の放映が新型コロナの影響で中断されていたのですが、先日やっと再開されました。天下の謀反人明智光秀の生涯を描くこの大河ドラマは、長い間悪役とされ続けてきた光秀に光を当 …

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