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エッセイ

私のお芝居礼賛

私のお芝居礼賛(27)

平成24年11月10日と12月5日、森光子さんと中村勘三郎丈という人気役者が相次いで亡くなりました。 大正9年生まれ満92歳の森さんはともかくも、昭和30年生まれ満57歳の中村勘三郎丈の早すぎる他界に呆然とする思いでした …

私のお芝居礼賛(26)

平成24年6月は世田谷パブリックシアターで井上ひさし原作の「藪原検校」でした。今よりもはるかに衛生事情が悪く盲人が今よりもずっと多かった江戸時代、その盲人がのし上がるためには検校の位に着く必要があり実際は金を積んでその位 …

私のお芝居礼賛(25)

あの3.11大震災から三週間ほどたった平成23年4月初めごろのこと、やっと復旧した水道を使って事務所の玄関前で洗い物をしていたところ、かなり高齢の老婆がヨチヨチと歩きながら私に近づいてきて「今Cタクシーを呼んだがさっぱり …

私のお芝居礼賛(24)

平成23年12月の新橋演舞場、藤山直美主演の松竹新喜劇「殿様茶屋の恋日和」で通算観劇本数がとうとう1000本になりました。 500本目が平成12年11月の新橋演舞場、三田佳子主演の「智恵子飛ぶ」でした(但し三田佳子はこの …

私のお芝居礼賛(23)

私は宝塚歌劇を生で見たことがないのでタカラジェンヌの顔と名前が一致しないのですが、平成23年の観劇事始めは1月シアタークリエでの一路真輝、瀬奈じゅん、春風ひとみ、遠野あすからによるトルストイの名作「アンナカレーニナ」でし …

私のお芝居礼賛(22)

平成22年4月20日の日経新聞に“松竹、歌舞伎好調で増益”という見出しで「松竹は映像関連事業は不振だったが演劇事業が“歌舞伎座さよなら公演”が好調で収益を伸ばし、経常利益は前の期の2.7倍の19億円になった。」との記事が …

私のお芝居礼賛(21-2)

「いつまでも過去を軽んじていると、やがて私たちは未来から軽んじられることになるだろう。」とは井上ひさしさんの箴言です。 ところが最近の日本人は若者を中心に“過去を軽んじる”どころか“過去に無知無関心”の輩が多くなっている …

私のお芝居礼賛(21-1)

平成22年4月10日新国立劇場で午後一時から井上ひさしさんの手になる東京裁判三部作の第一弾「夢の裂け目」が三時間に渡って公演されました。 敗戦直後の昭和21年夏頃角野卓造さん扮する紙芝居屋の元締め“田中留吉”が東京裁判の …

私のお芝居礼賛(20)

昭和26年1月に開場した現歌舞伎座がこの月の公演を最後に取壊されてしまう平成22年4月がとうとうやってきてしまいました。開場以来すでに59年余りの歳月が流れていますのでやむをえないこととはいえ東銀座のビル群の中に燦然と輝 …

私のお芝居礼賛(19)

平成21年12月の歌舞伎座夜の部は中村勘三郎主演の鼠小僧でした。野田秀樹演出でしたから「壁に耳あり、柱にシロアリ」とか「油っぽい顔して水臭い」などのギャグもふんだんに取り入れられ、従来の歌舞伎からは大分外れた大衆娯楽劇と …

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