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エッセイ

私のお芝居礼賛

私のお芝居礼賛(57)

“ 俊寛 その一 ” 歌舞伎の演目には源平合戦を描いた“平家物語”から取られたものが多く、登場人物がほぼ実名で出てくるのでこの物語の知識があると芝居の理解がより深まります。今から40数年前の私の大学受験時代に、古文の入試 …

私のお芝居礼賛(56)

平成30年8月の歌舞伎座第一部は劇作家北条秀司の名作「花魁草(おいらんそう)」でした。この戯曲は七代目尾上梅幸のために書かれたものだそうで、昭和56年2月梅幸主演により歌舞伎座で初演されました。花魁草とは“草夾竹桃(くさ …

私のお芝居礼賛(55)

「砂の器」 その四(番外編) 「砂の器」その四(番外編)はタバコの話です。 昭和40年代から50年代にかけてテレビドラマでも映画でもタバコを吸うシーンが数多く見られました。今ほど嫌煙権が声高に叫ばれることのなかった時代で …

私のお芝居礼賛(54)

「砂の器」 その三  今西刑事の捜査が東京のほかにも北は秋田県から山梨県・石川県・三重県・大阪府・島根県とかなり広範囲にわたりその都度鉄道で移動します。この映画には昭和49年当時の日本の原風景と共に、運行していた汽車や、 …

私のお芝居礼賛(53)

「砂の器」 その二  映画版「砂の器」にはもう一つ原作にはないシーンがあります。それは心優しい三木謙一巡査が本浦千代吉をライ病患者の療養施設に入れるために馬車に乗せて駐在所を去る際(原作では昭和13年ごろの設定で、映画で …

私のお芝居礼賛(52)

「砂の器」 その一 「ぱあと50」で監督や演出家による原作の脚色・書き換えは原作のイメージが損なわれることがあってあまり好ましくない気がするというような意味のことを書きましたが、多くの場合原作の品質まで落としてしまうこと …

私のお芝居礼賛(51)

平成30年6月の歌舞伎座夜の部は、欲にまつわる因果を怪談仕立てで構成した宇野信夫作「巷談宵宮の雨(こうだんよみやのあめ)」でした。この戯曲は昭和10年9月歌舞伎座で初演された昭和世話物の名作で六代目菊五郎(当代勘九郎の、 …

私のお芝居礼賛(50)

 平成30年6月の三越劇場は劇団新派公演、江戸川乱歩の「黒蜥蜴(くろとかげ)」でした。この小説は昭和9年月刊誌“日の出”に1年にわたって連載され美貌の女賊“黒蜥蜴”と敏腕私立探偵明智小五郎が対決する物語で、乱歩特有のエロ …

私のお芝居礼賛(49)

平成30年の今年は明治150年に当たるため、演劇では明治維新関連とりわけ西郷隆盛が数多く取り上げられています。NHK大河ドラマの「西郷どん」、3月の新橋演舞場は西郷隆盛と勝海舟の会見をコメディタッチで描いた「江戸は燃えて …

私のお芝居礼賛(48)

この間BSテレビで昭和45年に公開されたイタリア映画「ひまわり」が放映されました。私はあまり映画は見ないのですが、この作品は当時大変話題になったもので一面黄色に染まるロシアのひまわり畑の前で悲しげに佇むソフィアローレン( …

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