石巻 会計・税務・会社経営のことなら扇谷雄哉 公認会計事務所。
エッセイ
  • HOME »
  • エッセイ »
  • エッセイ

エッセイ

私のお芝居礼賛(42)

平成29年8月歌舞伎座第一部のもう一本は、本名の波野七緒八(なおや)から今年三代目を襲名したばかりの中村勘太郎君6歳による“玉兎”という10分ほどの舞踊劇でした。18代目中村勘三郎丈の初孫で当代勘九郎の長男です。歌舞伎フ …

私のお芝居礼賛(41)

平成29年8月の歌舞伎座第一部は長谷川伸の名作“刺青奇偶(いれずみちょうはん)”でした。“奇偶”と書いて“ちょうはん”と読ませるのは、サイコロばくちで使う二つのサイコロの目の数の合計が(例えば4と2のように)偶数なら丁( …

私のお芝居礼賛(40)

先月亡くなったばかりの麻央ちゃんの四十九日すらまだだというのに夫である当代市川海老蔵丈はこの七月大歌舞伎では昼の部も夜の部も全部のお芝居で主役をはりセリフも多く出ずっぱりでした。夜の部通し狂言「駄右衛門花御所異聞(だえも …

私のお芝居礼賛(39)

平成29年7月の紀伊国屋ホールは忠臣蔵を題材にした井上ひさしさんの「イヌの仇討ち」でした。忠臣蔵は江戸時代から明治・大正・昭和を経て平成の今日でも善玉大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を首魁(しゅかい)とする赤穂浪士と悪玉 …

私のお芝居礼賛(38)

当代市川海老蔵丈の夫人小林麻央ちゃんの訃報が、平成29年6月23日夜7時のNHKニュースのなんとトップニュースで報じられました。この日は東京都議選告示と沖縄慰霊の日であるにもかかわらず(報道バラエティー番組ならいざ知らず …

私のお芝居礼賛(37)

時代劇の衰退が止まらないようです。「時代劇はなぜ滅びるのか」という本すら出ている始末です。平成を生きる若者にとって江戸時代以前の歴史はすでに自分たちの国の歴史ではなく外国の歴史という感覚になっているようですし、また時代劇 …

私のお芝居礼賛(36)

平成29年4月の歌舞伎座は長らく上演が途絶えていた「醍醐の花見」でした。平安の昔から桜の名所とされる京都の醍醐寺で慶長3年(1598年)3月に豊臣秀吉が催した花見の宴は“醍醐の花見”としてよく知られています。北野の大茶会 …

私のお芝居礼賛(35)

平成29年3月の日生劇場はフランスの国民的作家と言われるマルセル・パニョルの人情喜劇の傑作“マリウス”でした。“男は辛いよ”で知られる山田洋次監督がこのお芝居の脚本・演出を手掛けたことでも話題になりました。 ストーリーは …

私のお芝居礼賛(34)

平成29年2月の東京芸術劇場は二兎社公演永井愛原作の報道機関への政治圧力を題材にした「ザ・空気」というお芝居でした。 前年の2月に女性総務大臣が「政治的公平性を欠くテレビ局には電波の停止がないとは言えない。」と某テレビ局 …

私のお芝居礼賛(33)

平成29年の観劇始めは歌舞伎座、松本幸四郎・坂東玉三郎主演の「井伊大老」でした。新年のNHK大河ドラマ「直虎」の末裔である井伊直弼(いいなおすけ)のお話です。井伊大老は幕末に吉田松陰をはじめとする尊王攘夷派の志士達を強権 …

« 1 10 11 12 16 »
PAGETOP